この本に書かれているのは、ただの性格分析ではないー
この世に生を受けた理由さえ明らかにしている。
この世での経験から傷を自覚し、癒すために輪廻転生を繰り返しているというのだ。
その傷をいやすために最適と思われる両親のもとを選んで。
そして両親などからの刺激や体験によって持って生まれた傷が疼き、いろいろな反応を起こす。
恐れや不安から逃れるための仮面をかぶる。それが5つの傷と呼んでいるものだ。
傷の種類によってつくられる仮面が体型にまで影響を及ぼす。
体型でどんな傷を持っているのかわかるというのだ。
そして心の傷を癒すことで偏った体型も変えられる。
心の傷を癒す方がダイエットよりも効果があるのかもしれない。
癒すにはまずは心の傷に気づくこと。
傷が活性化するとき、同じような体験を通して気づかせようとしてくる。
私の経験からも言えることだ。
環境を変えても同じような裏切りや不正にさらされることがある。
そんな出来事に絶望し、相手を恨んだり、自分を責めることがあるかもしれない。
あなたの心の反応が出来事を引き寄せているのだが、大いなる力が私に何かを知らせようとしている、というべきな気がする。
傷はそこにあることを認め、癒されたいと願っている。
必要なのは自分を責めることではなく受け入れること。傷を抱えるあなたごと愛すること。
親を恨むことではなく許すこと。
あなたは受けた傷によっては、自分を価値のない人間、愛される価値もない、そう思っているかもしれない。
私の仮面は逃げてしまいたいと考えた。
子供に逃げ道はない。飛び降りる勇気もなく、私は想像の世界に逃げた。
何時間でも本を読み、違う世界で過ごすことが幸せだった。現実と空想の境があいまいな子供時代だった。
もちろん現実世界でうまく立ち回れるはずもなく理不尽な目にあうことが多かった。
そのせいで違う仮面もかぶるようになった。複数の仮面を持つ人は稀ではない。
この本を読んで私の仮面に気づいたとき、納得するとともにそんな自分を受け入れることができた。
いままでよく頑張ったね。
何とか生き延びて、傷に気づき、癒しの段階に入ろうとしている。
仮面に気づくだけでも癒しは進むものだ。
もしあなたが心の傷に向き合いたいと考えているなら、この本を手に取ることを薦める。
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